G-1グランプリは、講師が学力を競うことで年間スローガンの体現を目指した弊社代表取締役社長による企画です。
2023年に記念すべき第1回を実施しました。第13回を迎えた、授業力を競うJ-1グランプリと対を成し、生徒の笑顔、学力UPを本部を含む全社全事業部で追求しています。生徒以上に講師が学び、努力を行うことで、授業内容や説得に一層の思いや願いを力強く込めることができます。
優秀講師 青木先生に聞く 「G-1グランプリ」の魅力
–受賞おめでとうございます。感想をお聞かせ下さい。
教務文系課責任者という立場なので、むしろ優秀賞を逃すわけにはいかないプレッシャーが強く、優秀賞を頂けて安心しました。ESC難関高校受験科(以下、高受)では全社の専任テストに加えて高受内での専任テストもあり、年2回このプレッシャーがかかりますが、おかげで教材研究の励みにもなります。特に社会科の勉強は何度やっても時間が経つと忘れてしまう知識がありますが、専任テストは定期的に知識を振り返って長期記憶化するチャンスになっています。なお、自分自身が得た知識や指導方法を教材やカリキュラムや研修等に落とし込んで生徒に届けるまでが教務の仕事です。今回の結果に満足することなく、自分の役割を果たす具体的な方法を考え続けます。
具体的なイメージを持つこと
–苦手な科目を克服する方法はありますか?
私は学生の頃は社会科が非常に苦手でした。知識が覚えられないという、生徒によくある悩みです。中学生のころからはっきりと苦手意識があり、大学受験の時にも日本史の勉強に最も苦労しました。最終的にこの苦手意識が払しょくできたのは臨海の講師として社会を指導するようになってからです。自分自身が理解できていないものを生徒に説明したり暗記させたりすることは本質的には不可能なので、理解があいまいなものは徹底的に調べて言い換えたり具体例をあげたりできるように勉強しています。理解や具体的なイメージを伴って覚えたものは忘れにくいですし、ひねった問題文にも反応しやすくなります。
正解だけでなく「間違え方」
–普段の生徒への接し方や授業の進め方で心がけていることはありますか?
間違える生徒の思考回路を言い当てて修正させることです。そのために毎回の授業で絶対に欠かさず行っているのが、生徒の間違え方を観察することです。演習解説は導入授業と違って定型の説明では十分な効果が発揮できないと考えています。クラスによって間違え方の傾向は異なりますし、生徒ごとに思考の癖や間違え方の癖があります。演習中の机間巡視で生徒一人ひとりの問題用紙や解答用紙をのぞき込んで、誰がどう間違えているかをできる限り覚えた状態で解説を行います。2学期以降、過去問の解説が主体となる頃には、50分演習後の10分休憩で全ての解答用紙を採点と集計し、目の前の生徒の間違え方に言及して解説をするように徹底しています。
生徒の成長が嬉しい
–講師の“やりがい”はどのようなものですか?
ひとつは生徒が成長していく姿を見られることです。ここでの成長とは、学力以外にも、精神的な自立(自律)や、礼儀礼節、人生に対する当事者意識なども含んだ成長です。受験は勉強を通じて生徒の能力を開花させるきっかけだと思っているので、その支援ができて実際に能力を開花させていく様を見られるのが最も大きなやりがいです。もうひとつは、そのための準備を通して講師自身も無限に研鑽を積み重ねることができることです。どの科目をとってみても「もう新しく学ぶことはない」と言えることはいまだになく、入試問題を解くたびに新たな気付きを得て自分の指導の幅が広がる感覚があります。