2025年度入試において、横浜翠嵐高校合格者数No.1を獲得しました。今回は広報部門の齋藤から、ESC難関高校受験科事業部責任者である飯沼先生に、合格者数No.1獲得に至るまでの軌跡、ストーリーを伺いました。高校受験科ならではの取り組みなど、今後横浜翠嵐高校を目指す方は必見です。ぜひご覧ください。
横浜翠嵐合格者全塾中No.1への軌跡

ESC難関高校受験科 責任者 飯沼先生

齋藤:2025年の横浜翠嵐の合格実績について、どのように感じていますか?
飯沼:今年は155名の合格者を輩出し、過去最高の合格者数となりました。これで5年連続100名を超える合格者を出すことができました。
3年前に129名の合格者を輩出し、全塾中No.1となりましたが、今年は当時よりも受験者数が少なかったにもかかわらず、合格者数が26名増えたという結果になりました。
齋藤:つまり、合格率が上がったということですね。
飯沼:はい。合格者数155名という数字も過去最高ですが、合格率も過去最高となりました。臨海セミナーでは合格率を公表していませんが、臨海セミナーに在籍していた生徒と在籍していなかった生徒の受験者全体を比較しても、臨海セミナーに在籍していた生徒の合格率がより高かったことは間違いありません。
齋藤:生徒の学力が向上したということでしょうか?
飯沼:はい。特に特色検査対策によって、特色検査の得点が向上し、合格者数を増やすことができたと言えます。ただ、学力向上だけが合格率を高めた要因ではありません。
齋藤:そうなんですね!学力向上以外にも要因があるんですね。それについては後ほど伺うとして、まずは特色検査対策について詳しく教えていただけますか?
飯沼:はい。臨海セミナーの特色検査対策は、他とは一線を画しています!
齋藤:もう少し具体的にお願いします。(笑)
飯沼:失礼しました。まず、何がすごいのかというと、テキストの質と量です。
特色検査の対策教材は書店では販売されておらず、塾用教材として作成している業者もほとんどありません。たとえば、英語の教材なら日本全国で購入する人がいるでしょうが、特色検査の教材は神奈川県の一部の上位層しか必要としません。そのため、市販されることはほとんどなく、塾としても「教材がないから指導できない」と言っていたら合格には導けません。
そこで、臨海セミナーでは2021年からオリジナル教材の作成を始め、改良を重ねながら、現在では1000ページ以上の教材が完成しています。
齋藤:1000ページも!?生徒は大変ですね。
飯沼:いや、生徒には「1000ページを1回解くだけでは身につかない」と伝え、2周、3周と繰り返し解くよう指導しています。
齋藤:・・・
飯沼:この1000ページのテキストですが、単なる「特色検査に似た問題集」ではなく、「特色検査で実際に出題される可能性がある問題」を集めたものです。
特色検査の問題は独特で、一般的な教材ではカバーしきれません。そのため、臨海セミナーでは「特色検査の問題は何を参考にしているのか」「どういう意図で作られているのか」を徹底的に分析し、教材を作成しています。その結果、実際の入試で、テキストとそっくりな問題が出題されることも多々あります。
齋藤:それはすごいですね。
飯沼:また、このテキストは解答、解説にもこだわって作成しております。特色検査では「その問題の解き方は覚えたから、次に出てきたときには解答が再現できる」だけではあまり意味がありません。「はじめて見る問題に対して、最大限得点するにはどうすればよいか判断できるようになること」が一番重要なことなのです。そのような実戦での判断に役立つ内容も解説の中に入れております。
齋藤:解説にもこだわりがあるんですね。
飯沼:加えて、1000ページもの教材を扱うため、授業時間も長くなっています。横浜翠嵐を受験する生徒であれば、特色検査対策の授業時間だけで少なくとも70時間は確保されています。
「そんなに長時間、難しい問題を解いて、生徒が嫌にならないか?」と心配される方もいるかもしれません。しかし、そもそも難問が解けたときの喜びや達成感は格別です。横浜翠嵐を目指す生徒にとって、特色の授業はむしろ楽しみな時間になっていると思います。
また、特色検査対策を通じて、社会に出たときにも役立つ思考力や知識を学べるという点で、他の5教科以上に意識を高く持って学習する生徒も多いです。もちろん、5教科も重要ですが。
齋藤:これだけの教材と授業があれば、特色検査で高得点が取れそうですね。
飯沼:はい、もちろん点数は上がります。ただ、こちらの結果をご覧ください。
一見すると、100点満点のテストには見えないですよね?しかも、これらの高校を受験するのはレベルの高い生徒ばかりです。しかし、たとえば横浜翠嵐を受験した生徒の特色検査の自己採点結果の平均は53.8点でした。つまり、横浜翠嵐を受験するような優秀な生徒でも、50点そこそこしか取れないほどの難易度ということです。
ちなみに、特色検査の自己採点が50点台(50~59点)の生徒の横浜翠嵐合格率は約75% です。したがって、50点台を取ることができれば、十分に合格圏内に入れると言えます。
齋藤:そうなんですね。特色検査がいかに難しいかがよくわかりました。
飯沼:はい。さらに、特色検査は点差がつきやすく、合否を左右する最重要科目と言っても過言ではありません。
ここで、少しだけ神奈川県の高校入試制度について説明しますね。
飯沼:たとえば、横浜翠嵐高校の第一次選考における配点比率をご覧ください。
内申3 : 学力検査7 : 特色検査3 です。
この比率に基づいて計算した「S値」で合否が決定されます。以下をご覧ください。
飯沼:学力検査は5教科あり、それぞれ100点満点、合計500点満点ですが、これを700点に換算するため1.4倍されます。一方、特色検査は100点満点を300点に換算するため、3.0倍されます。ちなみに、内申点は約2.22倍されますが、そもそも125~135程度の生徒が中心になるため、差が開いても10点程度です。しかし、特色検査の得点は最低点と最高点で50点以上の差がつくこともあります。これを3.0倍するため、最終的なS値の差は150点以上になることもあります。
さらに、特色検査は1問5点が標準的です。そのため、
✅内申が6点差でも、特色検査の1問で逆転可能です
✅学力検査で10点差でも、特色検査の1問で逆転可能です
齋藤:たった1問で逆転できるのが特色検査なのですね。
飯沼:はい。逆に言えば「特色検査のたった1問で逆転されてしまう可能性もある」ということです。そのため臨海セミナーでは特色検査対策に特に力を入れており、その結果、横浜翠嵐合格者155名という成果につながりました。
齋藤:なるほど、特色検査で点が取れるような生徒、いわゆる「地頭の良い」生徒が合格するのですね!
飯沼:あはは。それは違いますよ!生徒には無限の可能性があります。本当にみんなよく伸びます!横浜翠嵐という明確な目標があると、そこに向かってまっすぐ成長する生徒がたくさんいます。もちろん、中には寄り道しながら成長する生徒もいますけどね。(笑)
最初からできるわけではありません。では、こちらのデータをご覧ください。
飯沼:こちらの表は、今年度横浜翠嵐に合格した生徒のうち、各時期において最も偏差値が低かった生徒のデータをまとめたものです。
※中学3年生の6月までは学力診断模試(教育開発出版)、中学3年生の8月以降は神奈川県模試(教育開発出版)
例えば、中学1年生の頃には偏差値50未満だった生徒もいます。しかし、その後着実に成績を伸ばし、最終的には横浜翠嵐に合格しているのです。
つまり、最後の最後まであきらめる必要はないということですね。
齋藤:えっ、これ本当の数値ですか?こんな成績の生徒が本当に翠嵐に合格しているんですか!?
飯沼:はい、実際に合格した生徒のデータですから、間違いありません。
さらに、今年度横浜翠嵐に合格した155名の生徒が、入塾時にどのような成績だったのかをまとめた円グラフがありますので、そちらもご覧ください。
飯沼:こちらの表は、入塾直後に受けた学力診断テスト(教育開発出版)での偏差値を示しています。多くの生徒が偏差値60~65ですが、中にはそれ未満の生徒もいます。
このデータを見ていただければ、生徒たちが大きく成績を伸ばし、最終的に横浜翠嵐に合格したことがわかると思います。
齋藤:本当ですね。先ほどのデータと同様、皆さんの偏差値が伸びたことがよくわかります。
飯沼:はい、臨海セミナーには生徒の学力が伸びる「環境」があります。
齋藤:「環境」ですか?
飯沼:はい、「環境」です。
先ほどお話ししたテキスト、効率的なカリキュラム、いつでも質問できる講師、同じ難関校を目指す仲間たち、これらの要素が整っています。
特に、学力を伸ばす大きな要因となるのは、同じ目標を持つ仲間の存在です。
齋藤:なるほど。
飯沼:はい。切磋琢磨できる仲間が周囲にいる環境は、単に学力を伸ばすだけではありません。
・「今の実力よりも上を目指そう」という意識が高まる
・模試で失敗しても、仲間と励まし合える
・勉強に対するモチベーションが維持しやすい
こうした要素が重なり、学力向上につながるのです。
齋藤:私も学生時代、友達と一緒に勉強していたことを思い出しました。
飯沼:そうした仲間とは深い絆が生まれ、長く友人関係を築くこともありますよね。
また、臨海セミナーには「横浜翠嵐プロジェクト」という特別な取り組みもあります。これについてもご説明してよろしいでしょうか?
齋藤:ぜひお願いします。私も興味があります。
横浜翠嵐プロジェクトとは
飯沼:「横浜翠嵐プロジェクト」は、横浜翠嵐を目指す生徒だけが参加できる特別講座です。
主に特色検査の対策を行いますが、それだけではありません。
・入試の仕組みや模試の受け方
・ケアレスミスを減らす方法
・合格に必要なノウハウ等
といった、合格に直結する情報が得られる場です。
さらに、実際に横浜翠嵐に通う卒業生を招き、
・入試を乗り越えた経験
・高校生活のリアルな話等
を語ってもらう機会もあります。
この話を聞いて「自分も翠嵐に合格したい!」と火がつき、一気に成績を伸ばす生徒も多いんです。
また、合格後には先輩としてこの場に立ちたい!と思う生徒もたくさんいます。この「先輩と後輩のつながり」も、学力向上に大きく貢献していると考えています。
齋藤:素晴らしい取り組みですね。
飯沼:はい。「横浜翠嵐プロジェクト」は中学2年生から実施しています。
今年は新しい企画も考えていますので、ご期待ください。
合格率を上げるもう一つの方法
齋藤:先ほど、「学力が伸びること以外でも合格率は上げられる」とおっしゃっていましたが、それはどういうことでしょうか?
飯沼:「模擬試験の志望校判定精度を上げること」です。
齋藤:詳しく教えてください。
飯沼:模擬試験には様々な目的があります。
・学習の定着度を測る
・今の実力を知る
・間違えた問題を解き直して実力をつける等
ですが、入試直前期においては「志望校判定」が大きな意味を持ちます。
判定の精度が高ければ、より合格可能性の高い高校を受験できるため、合格率が上がるのです。
神奈川県の高校入試では、内申点と特色検査の比率が高校ごとに異なるため、内申が低めで特色検査の得点が高い場合、より上位校の方が合格率が高くなるといったケースもあります。
また、ご家庭の考え方によっても異なります。
「合格40%以上ならチャレンジしたい、でも40%未満なら他校を検討したい」というような判断をする際、志望校判定の精度が低いと、適切な受験校を選ぶことができません。
齋藤:どうやって志望校判定の精度を上げるのでしょうか?
飯沼:臨海セミナーには過去のビッグデータがあります。
・模試の得点
・内申点
・特色検査模試の点数
などを組み合わせ、正確な合格率の予測を出しています。
しかし、それだけでは不十分です。
「模擬試験が実際の神奈川県の高校入試にどれだけ近いか」も重要です。
・平均点を揃える
・設問ごとの正答率を本番に近づける
・試験時間の設定を最適化する
例えば、本番で正答率10%の問題が2問、50%の問題が5問ある場合、模試でも同じ構成にします。こうすることで、実際の入試との相関を強め、正確な志望校判定が可能になるのです。
齋藤:そこまでやるんですね!
飯沼:はい。それに加えて、今年度から横浜翠嵐高校の志望校判定は、第一次選考と第二次選考に分けて出すことを検討しております。このように、模試試験の精度を高めることで合格率を上げることができるということをお伝えしたかったのです。
本日お話した内容をより詳しく、資料等を使って説明する「横浜翠嵐高校合格への道」という説明会がございます。是非、足を運んでください。